雷電の足の先

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雷電の主脚は基本的に零戦と似たレイアウトです。フォーク部分の車輪軸の位置には、脚あげ時ロック用の金具が付き、フォーク先端には胴体側車輪扉を押す金具が付きます。
さて、この扉を押す金具ですが、実際に扉を押す部分は写真で後方に倒れている棒の先端に付くローラーです。先端のローラーは失われているものの、棒はきちんとのこっています。棒の位置としてはこの様に後ろではなく通常は下側にあるはずです。
ただし、この棒の取り付け方が零戦と変わっていて、固定するためのネジ止め用の耳が付いています。これをみて、もしかして脚下げ時は後方に折りたたまれるのかと一瞬考えましたが、やはり固定なのでしょう。
ちなみに零戦の部品はこの様な形です。
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ところで折りたたまれるのではないかと考えた理由は、この金具はかなり破損する可能性が高い位置にあると思えるためです。零戦の初期は形状が違うのですが、途中でこの様な形状に変更したのも、破損しても棒だけで済むようにしたためではないかと考えています。
零戦の初期のものはPOFの零戦のようにフォークから真っ直ぐ伸びるのですが(形状は違います)、この写真のものは一旦前方に出しておいて、棒の先端が脚の中心線斜になるように棒を斜め後方内側に戻します。
このことから破損防止と被害の最少化を図っているのかと。でも単純に位置調整を行いやすいものに変更しただけかも知れません。
ちなみにこの部分の形を把握するために大変な時間がかかりました。
今回、紹介していませんが零戦の初期のものを海外で見た時は、それは感動したものです。

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この記事へのコメント

ふG
2011年11月12日 15:55
PCがいかれて以来、ようやくたどり着きましたが、脚フェチにとてはタマラン話題じゃありませんか!

零戦から雷電の間の三菱では、技術の刷新になるような事件は起きていないはずで、雷電の機体細部構造は、零戦と同じコンセプトでより洗練させたもが多いのですが、この部分は機械モノらしくはなりましたが、ごちゃごちゃ感は増していますね。

破損し易いので少しでもし難くするため前寄りにしたというのは、仰る通りだと思います。
想像ですが、この部品は零戦の最初の設計にはなかったものだと思ってます。
あまりに怪しげな、とってつけたような部品だから、というのが理由なのであてにはなりませんが、タイヤで直に開閉覆作動片(あの、Tバックみたいな妙な形の部品)を押すのが、滑りが悪くスムーズに脚に連動しないとか、タイヤの形がバラツキ(タイプ違い)や空気圧によってまちまちで、その都度覆をピタリと閉める調整が大変だ、なんかの不具合があったのではないかと。

零戦2に載っている、三菱3207号機から「前脚車輪開閉槓桿が付く」というのがそれなんじゃないかなと思っています。

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